鵜川澄弘のホームページ「鉄道記録」のページ付属編
日本縦断 全駅乗降プロジェクト 《平成15年９月15日達成！》
記録達成日の上伊集院駅
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厳密にいうと、ギリギリで丸３５年はかからなかった計算になる。
青森駅から鹿児島駅まで、一続きのＪＲ線上の駅すべてに下車しようという「日本縦断 全駅乗降プロジェクト」。生まれて初めて鉄道に乗ったのが、生後３ヶ月だった昭和４３年９月２２日、東北線東大宮駅から上野駅まで。そして平成１５年９月１５日、鹿児島線上伊集院駅で、ついに青森−鹿児島間全駅乗降の記録を達成した。
「日本縦断 全駅乗降プロジェクト」の元になる、いろいろな駅での“下車”を意識してするようになったのは高校時代。当時はまだＪＲ(国鉄)全線完乗すら達成していなかったが、「単に日本の全部の鉄道に乗るというだけでなく、プラスアルファの“何か”をできないか」といつも考えていた。
平成２年３月１０日、京葉線東京駅でＪＲ全線完乗達成。これとほぼ時を同じくして東海道線全駅乗降を達成し、私鉄も含めた国内全鉄道完乗達成（平成４年１０月１８日・近鉄養老線大垣駅）と同じ日に、ＪＲのすべての駅に対する下車駅の比率（＝“下車率”）が３分の１を超えた。
そこまで行けば、“ＪＲ全駅乗降を目指したい”という気持ちは、当然あった。実際、それを本当に成し遂げた人物もいる（目下のところ１人だけのようだが）。しかし、勤め人がその記録を達成することはほとんど不可能に近い。今後地方の線区や駅が廃止されればいくらか楽にはなるだろうが、それでも、相当に達成困難な記録である事実は変わりそうにない。
そこで、「ある程度実現の可能性があって、しかもそれなりに達成感のある目標」として思いついたのがこの“プロジェクト”。平成１３年９月にこのホームページ上で宣言して正式にスタートし、ルールは、つぎのように決めた。
- “プロジェクト”の対象区間は、青森駅から鹿児島駅までの東北・東海道・山陽・鹿児島の各線とする。私鉄に経営移管された区間は、ＪＲとしての最終営業日に存在した駅を乗降対象とする。
- 新幹線（東北・東海道・山陽）は別線として別計上し、各線の支線（埼京線、和田岬線など）はカウント外とする。小森江と門司港は例外として算入する。
- “乗降”の定義は、滞在時間にかかわらず、“列車の乗降に伴い改札またはそれに相当する場所を出入りすること”とする。
この基準で対象となった駅の総数は６０６。「北海道を入れないとは無礼である」「せめて津軽線と指宿枕崎線は入れるべき」「“乗降”認定の条件が甘い」等々、意見はあろうかと思う。しかし、もとよりこの“プロジェクト”は最終目標ではなく、一つの区切りに過ぎない。いまはその“区切り”が達成できたことを、とりあえずも、一人静かに(？)喜んでいる。
各線区ごとの駅の下車日は、下の表のとおり。オマケとして「記録余話」のページも作ってみた。お暇なときに、ゆっくりご覧いただければ幸いです。